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 イギリスでは動物保護センターから犬や猫を引き取るということは自慢すべきことであり、社会的なステータスにもなります。動物の問題は単に動物好きの人たちの間で完結するものではなく、他の問題と同様、社会全体の問題であり、皆が解決へ向けて関与していかなければならない社会的責任としてとらえられています。

 1824年に当時の議員が世界初の動物福祉団体を立ち上げ、1860年に一人の女性が世界初の犬の保護施設を始めたその精神は今も確実に受け継がれ、連合王国全地域に「健康な犬猫は殺戮しない」というポリシーのもと、政府の援助一切なしに寄付金とボランティアで成り立つ、動物保護シェルターやチャリティ団体を数多く存在させ、本国イギリスだけではなく世界中に広がっています。

 イギリスが良くて日本が悪いという比較ではありません。ただ「イギリス人の動物に対する特異な民族精神」なるものが確固として存在しています。その精神の一端を少しでもお伝えし、「どこか遠くの素晴らしい話」で終わらないよう、どの国にいようと先達が到達してくれた時点から接木のように、すべての犬猫が家に飼われ、可愛がられるという夢の実現にむかって力を合わせて歩んで行きたいと思います。

ノーマン・テイラー邦子