RSPCA は、端的に言えば、動物の警察です。これが日本に設立できることが悲願です。
英国王立動物虐待防止協会 The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals (RSPCA) は動物福祉を推進するために設立されたイギリスの非営利団体です。世界最大かつ最古の権威ある動物福祉団体である協会の影響力は大きく、英国政府に対しても多大なる発言権を有し、国内のみならず他国での似たような運動のきっかけとなっています。
RSPCAの事業はすべて寄付金まかなわれていて、国からの補助金や宝くじの資金などは受け取っていません。
動物虐待防止協会は、設立者リチャード・マーティン 議員 (人情深いディックというニックネームを与えられた)、ウィリアム・ウィルバーフォース議員、リバーエンド・アーサーブルームなどを含む22名のグループで1824年、ロンドンのカフェではじまったという。この団体は、世界で最初の動物福祉を目的にした慈善団体になる。設立年の1824年には、63件のケースを裁判にもちこんだという。1840年にヴィクトリア女王の認可がおり現在のRSPCAとなった。
1830年代後半にはRSPCAのやり方として知られる動物虐待の状況を「調査する」という伝統がはじまっていた。
RSPCAは19世紀を通じて議会に圧力をかけ、いくつもの法律を通過させた。1835年には動物虐待防止法、1876年には動物実験を規制する法律を、そして1911年にはサー・ジョージ・グリーンウッドによる動物保護法が成立した。
RSPCAは現在も積極的に動物福祉に関する条例を見直すこと、そしてそれを実行させることに力を注いでおり、最近の大きな成果は2006年の動物福祉法の設立であろう。
慈善事業としての使命は、動物虐待を防止し、動物への優しさを持つ、動物の苦しみをやわらげる社会作りを目指している。